バレンタインチョコの告白

 「私も好きです。付き合ってください」


 私も頭を下げた。
 なんだかその光景がまたおかしくて、


 「ぶは」
 「ははは」


 二人して笑った。


 「じゃあ、チョコ食べていいか?」
 「勿論」


 そして、大輝君は、私特性のチョコを食べる。


 「から、辛」


 大輝君はそう呟いた。


 「え?」


 昨日のチョコは美味しかったはず。


 「え、嘘、もしかして」


 失敗作の方を袋に入れちゃった?」


 「ごめん、たぶんそれ、失敗作」
 「そうか。でも食べる」


 そう言って大輝君は次々に食べる。


 「亜麻が作ってくれたチョコ、一つも残したくないからさ」
 「大輝君。……あとちなみに家にもチョコあるから」
 「はは、ありがとう」


 そして大輝君が食べるさまを見守る。
 私達はカップルになったんだよね。
 両想いと発覚したし。
 これからが楽しみだあ。

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