遠距離恋愛でも繋ぎ止めておきたい天然彼女が可愛いすぎる
「手術での復帰は考えなかったの?」
怜奈は話すのを止めてしまった。
怪我をしてからの怜奈はすぐに結婚と引退を決めたから詩織は少し寂しい思いもあったのだ。
怜奈は箸を置いてゆっくり話しだした。
「前も少し言ったけど詩織とはオリンピックには行けないと思った…」
「な、何で」
「やっぱり身体の小ささよ」
「小さい選手もいるじゃない」
「ダブルスはやっぱり不利よ、下半身がやっぱり弱いのよ、だから限界を感じたの、でも実業団まで入れて良かったとは思ってる」
「怜奈……」
「詩織がいなかったら実業団も入れてなかったと思うし感謝してる」
詩織も箸を置いた。
「でも…一緒にやりたかった、相談もして欲しかった…勝手に事後報告だったじゃん…寂しかったんだよ…ぐすっ」
「ごめんね、怪我した時に慎吾はすぐに来てくれたんだよ、その時に復帰してもダメでも結婚しようって言ってくれて嬉しかったんだ」
詩織を頼りにしてないわけじゃないからと慰めてくれた。
川辺くんは家族が怪我してと言って練習を休んで来てくれたらしい
「そばに居たいってのが1番かなぁ(笑)今は仕事が入らなければなるべく遠征にもついて行ってるの……ごめんて、詩織、泣き止んで……まだ料理来るんだよ」
「…うん、食べるよ」
詩織は涙を拭った。
「私はね、バドミントンの教室やSNSでは普通に青木怜奈としてやってるのね」
「あっ、そっか怜奈はもう川辺怜奈なんだ」
ピンと来ないやと詩織は言った。