遠距離恋愛でも繋ぎ止めておきたい天然彼女が可愛いすぎる
怜奈の引退決断には

次の日の夜、男達は先輩と飲みに行き、旅館では詩織と怜奈で高級な食事を頂いていた。

「写真撮らせて」と怜奈は食事と詩織との写真をたくさん撮った。

「来週くらいに投稿するわ、いい?」

「うん、怜奈となら大丈夫(笑)」


「でもさ、写真集の話しをしてくれて良かったよね」

「うん、やっぱりいくら天然の私でも結婚したら写真集が売れないのはわかるよ」

「高校の時も、あの元カノとの話を聞いた人達から詩織が赤崎の彼女って知って見学人数もかなり減ったって慎吾が言ってたもん」

「そうね、慶太くんはザワザワしてるのに気づいて私を呼んだとか言ってたけど元々隠す気はなかったみたいね」

「私は部活引退まで隠させたけどね(笑)」

「でも……」

「ん?」

「ちょっと今回さ、大学の単位が大丈夫になったから長期間の滞在になってるじゃない?」

「まあ、旅行とか行けるんだからね」

「喧嘩はしないけど、慶太くんが焦ってるのもわかったし、それがいい事なのか、見せたくない事なのか…今まで離れていたから気にしなかったけど……」

詩織にしては考えてるねと怜奈に言われた。

「お互いがアスリートだから共感できる部分もあるけど、逆に合わない部分もあるよ、私でも悩んだもん」

「怜奈が?」

「22歳で結婚なんてやっぱり早いと思ったしね〜(笑)慎吾は遠征でシーズン中はほぼいないし」

「じゃあ、何で決めたの?」

「ん〜慎吾もあれで悩んでいてさ、Bリーグにはすんなり入れたけどそこからの全日本入りは4年かかったじゃん、赤崎はすぐに招集されたけど」

「うん」

「遠距離で見えないけど慎吾も努力してたんだと思って、それを支えたい気持ちかな〜」
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