遠距離恋愛でも繋ぎ止めておきたい天然彼女が可愛いすぎる

3月……バドミントンの全英オープンが終わって日本に帰ると詩織から連絡があり、空港には慶太が出迎えに来ていた。

詩織達は全英オープンの混合ダブルスで準優勝だったのだ。

「詩織!」

「慶太くんだ!」

「おい、江藤これからインタビュー」

「ちょっとだけ待ってもらって、5分だけ、ね!」

詩織は声のする方に向かって走り出した。

「あ、江藤選手」

記者の前を走り抜け、すぐに背の高い人を見つけた。

「お、おい、あれバスケの赤崎選手じゃないか?」

記者も詩織を追いかけた。

「よく頑張ったな、来い!」

ジャンプして慶太くんに抱きついたのだ。

「もういいよね」

「うん、婚姻届出してから来たからな」

「写真撮られてる(笑)」

「それは詩織が頑張ったから記者がいるんだよ」

「頑張ったよぉ…えーん…」

「先に会見終わらせろ、待ってるから」

「うん」

詩織はまた走って松平くんの所へ戻った。

松平くんはタオルを貸してくれて詩織は涙を拭いた。

「しまった、タオルもってくればよかったな(笑)」

「あの、赤崎選手、この後囲み会見とか出来ます?お付き合いされてるということでいいんですよね?指輪もしてますし」

記者が聞いてきた。

「僕はOKですけど向こうの広報がよければ会見しますよ」

「おい、許可取ってこい」

「はい」

すぐに戻ってきてバスが出る時間までならOKだそうですということだった。

詩織は松平とのインタビューを終えて走ってきて慶太にもう一度ハグをした。

「お疲れ様」

「ありがと(笑)」

記者がたくさん寄ってきて囲み会見が始まった。
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