遠距離恋愛でも繋ぎ止めておきたい天然彼女が可愛いすぎる
「そろそろお時間です」
と広報の方から声がかかり、
「あ、じゃあこれ以上は皆さんのご迷惑になるので…夜にSNSで連盟でお知らせしますね」
2人は頭を下げた。
「じゃあ後でね、バイバイ」
「詩織ちょっと来い」
「ん?」
「ほっぺ膨らまして」
「むぅ…」
慶太が片手でぷっと押さえた。
「この顔が好きなんで…写真はこれでお願いします(笑)」
「う〜、う〜」
詩織はイヤイヤと頭を振っていたが慶太の力には適わなかった。
シャッターの音が詩織にはたくさん聞こえた。
「失礼します、ありがとうございました、じゃあな、詩織(笑)」
慶太は帽子を被りサングラスをつけて空港からタクシーに乗り込んだ。
詩織は広報の人とバスに乗ると皆が拍手でお祝いしてくれた。
「お騒がせしました、ありがとうございます」
頭を下げて座ったのだった。
東京駅で解散となり、次は来月の招集となる。
最寄り駅で松平くんと降りて家に向かう。
「相手が赤崎選手じゃ話せないよな」
「ごめん…」
「いや、でも先が見えてきたな」
「うん、そうだね」
「明日は完全オフだからゆっくりするといいよ」
「うん、ありがとう、またね」
パチンと手を合わせて松平くんは帰っていった。