遠距離恋愛でも繋ぎ止めておきたい天然彼女が可愛いすぎる

「お待たせしました」

注文したものは悠里は運んでは来ずに他の店員が持ってきた。

慶太の真似をして詩織も初めてもんじゃを焼き、ヘラですくって食べると

「あっちゅ!」

と詩織の口の中はヤケドをした。

「熱いって言ったじゃん」

「想像以上だった(笑)」

でも美味しいねと詩織は味には満足で、また機会があったら食べたいと……但し慶太くんが焼いてねと可愛い事を言うのだ。

食事代はTシャツを買ってもらったお礼で慶太が出すことに…

フロアにいた悠里と目が合って詩織は頭を下げて店を出た。

サービスをしてくれたからせめてものお礼で頭を下げたのだった。

その頭を上げると慶太は引き寄せてくれて2人は引っ付いて店を出て、そのまま歩いた。

赤崎くんの懐の中は意外と居心地がよくて、引っ付くのも嫌ではないと詩織は無意識に赤崎くんの腰に手を回していた。

男性とこんなに近づいたこともないのに、赤崎くんの行動は自然で、大きくて長い手にいつも包まれているようで…

でもお互いに駅から降りると自然に体を離して歩いた。



寮に着くと紙袋から慶太用のTシャツを出して渡した。

「楽しかった、ご馳走様でした」

「俺も…またデートしような」

「今日ってデートだったの?」

「アハッ、2人で出かけたんだからデートだろ」

「買い物かと…」

「買い物デートな(笑)詩織」

「ん?」

慶太を見ると顔が近づいてきて…ちゅっとキスをくれた。

詩織は思わず周りを見た。

誰もいないからしたんだよと言ってくれて

「じゃあ、また明日」

慶太は男子寮に入って行った。

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