遠距離恋愛でも繋ぎ止めておきたい天然彼女が可愛いすぎる
いつの間に?

コンコン…怜奈の部屋をノックしていれてもらった。

頼まれていたものを渡すと、楽しかった?と聞かれた。

「楽しかったけどね…」

「どした?」

「元カノさんに会った…美人だった」

レシートを詩織から受け取り怜奈はお金を渡した。

「全くどんなタイミングよ、学校で会うならわかるけど、広いショッピングモールで会うなんて」

怜奈にもんじゃ焼きの店の前で会ってーと詩織は説明した。

「へー、マウント取ってくる元カノなんだー」

「そちらの方とか言われたんですけど」

「そこで赤崎は彼女って言えなかったのかよ!」

1時間ほどおしゃべりをして、詩織は部屋に戻り次の日のテスト勉強をしたのだった。



夏休みに入り、お互い練習も遠征も忙しかったはずなのに、怜奈と川辺くんがいつの間にか付き合うことになっていた。

怜奈に「何で?そんな話す時間あった?」と聞くと

「え〜、相性かなぁ(笑)」

「相性?」

「詩織らがまだだったなんてびっくりしたよ」

「え?もしかして身体のって意味?どこでそんな事できるの?」


「夏休みを有効に使わないからよ、お盆休みも2日間あったでしょ、何か気持ちが盛り上がっちゃってやっちゃったのよね、可愛いと思ってたとか言ってくれたし、向こうがサカっちゃって(笑)」


「休みは…実家に帰ったから仕方ないもん」

「赤崎が慎重でびっくりだわ」

「私がゆっくり付き合いたいって言ったから…」

「じゃあ、仕方ないね、意外と男らしくてさ、グイグイきてくれたから付き合うことにしたのよ(笑)」

ふーん…付き合う前に身体の関係って…そんなこともあるんだ…

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