遠距離恋愛でも繋ぎ止めておきたい天然彼女が可愛いすぎる
それからしばらく音がしなくなり、静かになり、慶太はスマホを見ていたが23時になり、
「おーい、時間、江藤?」と声をかけてみると返事がない。
女子で15分は短いとはわかっていたが、江藤が来るのが遅いから仕方がない、なんなら本来なら来る時間じゃないのに
慶太は少しドアを開けてみると頭がカクンカクンとなっている。
「え!おい、江藤」
慶太は急いで詩織のバスタオルを持ち、中に入り詩織の肩を揺らした。
「えっ、何……私、寝てたのかな」
「はぁ、びっくりさすなよな、時間だから上がれ」
手を繋いでくれてタオルも渡してくれた。
「もうさ、何なの、江藤は」
「ごめん……」
浴室から出ると詩織のバスタオルで何故か身体を拭いてくれている。
「俺らさ、初めてちゃんと話すじゃん」
「そうだね」
「お互いの裸見るってどうなん?」
「そうだ!何で赤崎くんが女子風呂にいるの?」
「江藤は朝、寮長の話を聞いてなかったんだな」
「ん?寮長……あんっ…」
慶太に触られながら可愛い声を出してしまった。
「もうさ、エロいんだよな、全部が」
でも時間がねぇんだよとタオルを外し下着を渡してくれる。
「ブラは?」
「お風呂上がりは付けない」
「そうか、じゃあ服着ろ、出るぞ」
急いでドアを閉めて手を引っ張られながら部屋とは違う方向に歩いていく。
「あの…どこに…」
「自販機」
しばらく歩くと共通の休憩コーナーがあり、今は誰も居なかった。