ご主人様は糖度高めの三つ子様
「なっ、なにこれ!!
私には可愛すぎ!!」
トントントン
催促のノックをされた。
急いでドアを開けると、
そこにはスーツ姿の太陽が見たこともない
真面目な顔をして立っていた。
いや…
いつも不真面目ってわけじゃないけど、
大体へらへらしてるから…
「お、お帰りなさい…」
そう言えばいつもご飯要らない時は
連絡してくれるのに、
今日はなかったし、
もう0時過ぎてるから、
どこかで食べてきたんだろうけど。
「お腹空いた」
え?食べてない?!
「何か作って」
て、言われても…
作ったって食べないじゃん(怒)
「どこかで食べなかったの?
いつも遅くなる時はそうしてるじゃん」
とりあえず部屋に彼を入れて、
上着を脱いでもらう。
「ありがとう…
木葉ちゃんは優しいね。
それにかわいい。
その服似合う」
「…そんなことないけど……
あ、ここの冷蔵庫には
卵くらいしかないんだけど、
なに食べたい?」
太陽はイスに腰掛けた。
「木葉ちゃん作ったものなら何でも」
言ったな?何でもって。
今まで散々食べなかったくせに!
(すごく根に持ってる)
もう時間も遅いし、レシピ動画を見ながら、
卵スープを作ってみた。
「うん、あたたまる」
わっ!飲んでくれた!やった!
ちょっと小躍りしそうになる。
「いつも俺、
わがままばっかでごめん」