ご主人様は糖度高めの三つ子様

タクシー代なんて持ってないし。
苦しい嘘だな。
ま、とりあえず戻って
後でおばあちゃんは
大丈夫だと言っておこう。

また着信。
なんで私のこと放っておかないんだろう?


「そろそろ行こう」

木陰で一休みして足もよくなったから
そろそろ出発だ!と思ったら、
何かを踏んでしまったらしい、
足の裏が血だらけになっている!!

「痛った…」

ガラスか何かの破片を踏んだのかも…
草むらを裸足で歩くのはやめましょう。

血が止まらないけど、靴もないし、
この足で熱々のコンクリートの上を歩くのはきつい…

住宅街に人影はない。でもよかった。
誰かに心配されたくないし。
迷惑だしね。


でも、こまったなぁ。片足ケンケンで帰るか。

雷からの着信は止まったみたい。
タクシーに乗ったって言ったからかな?

「太陽…、雷…、朔さん…」

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