転生幼女と宰相パパは最強コンビ
「いえ、す、すみません……でも、宰相閣下を寝かしつけって……ひぃ……無理!」

 そんなに面白いことを言ったつもりもないのだけれど、彼の笑いのツボに入ってしまったのだろう。リリカを見て、イヴェリオを見て、それからまた肩を震わせている。

「……だいじょぶでしゅか?」

 ひぃひぃ言っているので、そっと側に寄ってみる。リリカの顔を見てまた笑いの発作が込み上げてきたようだ。

「す、すみませ……」
「フリオ君、君は研究所に戻っていなさい」

 カルロスに命じられた魔術師は、深々と頭を下げて立ち去った。
 頭を下げた時にも左右に揺れていたから、本当に笑いが止まらないらしい。何がそんなに面白いのか、リリカにはわからない。

「……寝かしつけは遠慮するが」
「えー」
「リリカと同じ時間にベッドに入っても、早すぎて眠れないよ」

 リリカはまだ三歳なので、夕食を食べ終えたら二時間以内にはベッドに入れられる。たしかに、大人には早すぎる時間だろう。

「ちかたない……ローゼシュにおねがいしゅる……なきおとちもじしゃない」
「リリカ様……泣き落とし……辞さない……」

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