転生幼女と宰相パパは最強コンビ
 研究所には医務室があり、そこには医師が常駐している。そこに預けて本当に必要な時にだけ、医師の診断を受けてから使うようにする。
 カルロスだけではない。研究所の魔術師達は、絶望的な顔になった。
 疲れがほわっと抜ける程度だから問題ないと思っていたが、ここまで魔術師達が仕事漬けになるとは思っていなかったのだ。

「いや、疲れた時にすぐに舐められるからいいのであって」
「ちゅかれはとれても、あたまはやちゅまらない!」

 と、前世どこかで読んだ気がする。寝ている時間は、日中得た情報を脳が整理する時間でもある、と。いくら回復薬や回復キャンディがあるとはいえ、頭を休めなければいつか絶対パンクしてしまう。

「パパも!」

 思いがけない方向から飛び火したとでもいうように、イヴェリオは肩を跳ね上げた。そろっと視線をそらすので、リリカは指を突きつける。

「パパがたいへんなのはちってゆ! でも、てちゅやはだめ! こんやからあたちがねかちちゅけする!」

 ぶふっと誰かが吹き出す声がした。ばっとそちらに目を向ければ、若い魔術師が口に手を当てて肩を震わせている。

「どうかちまちたか?」
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