転生幼女と宰相パパは最強コンビ
「我が国と改めて友好を深めたいという申し出があった」
「あやちーい!」

 百年もの間、ほぼ没交渉――非公式な通商はあるそうだけれど、互いの国家はほぼ関わっていない――を貫いていたくせに、今になって友好を深めたいとは裏があるとしか思えない。

(パパは二十二歳、アークスは十二歳)

 いずれにしても、国を支えるには若すぎる年齢だ。
 先祖の無念を晴らすべく、ベルザール王国がエステリア王国の併合をもくろむには絶好のタイミングかもしれない。

「言い方はともかく、そうだな。怪しい……ヴォルガ・ルベート侯爵という者を、大使としてこの国に常駐させたい、と。我が国からも大使を送ってほしいそうだ」

 両国の間を商人や、個人的な知り合いが行き来しているケースはあったが、正式に大使は置いていなかった。裏には、何かあるに違いない。

「我が国の復興が遅れているのは否定できないからな。内側から崩すつもりなのかもしれない」

 イヴェリオが言うには、先代国王夫妻やイヴェリオの両親を失うことになった病は、ベルザール王国でも大流行していたそうだ。
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