転生幼女と宰相パパは最強コンビ
 と、食後のデザートに出されたクッキーに夢中になっているふりをしながら、リリカはそっとヴォルガの方を横目で見る。

「そうか……夜鳴草の栽培はしていないか」
「してますよ。少しだけですがね」

 村人との話を終え、歩き始めたヴォルガのあとをこっそりと追いかける。
 盗み聞きはよくないが、今回はしかたないと言い訳しながら。
 ヴォルガは、他にも何人かの村人に同じ質問をしているようだった。

「ボユガしゃん、あっち、いこ!」

 質問が核心に入ろうとしたところで、リリカはヴォルガの袖を引いた。袖を引かれたヴォルガは困った顔になるが、そんなの気にしない。

「あっちに、よなきしょー、ありゅ!」
「なんと!」

 視察を断れば不自然だから、視察を許可しないわけにはいかないが、ヴォルガと村の人を必要以上に接触させたくない。
 なので、リリカがいい感じに邪魔をしているわけである。

「ここ! よなきしょー!」
「リリカ様、これは違う薬草ですな」

 ヴォルガを引っ張っていったのは、痛み止めに使う薬草を栽培している畑だった。もちろん、違う場所に案内しているのはわかっている。

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