転生幼女と宰相パパは最強コンビ
 だが、今日は急に宿泊することになったという事情もあり、他の宿泊客もいる。アークスは、宿の従業員達にチップを用意したようだ。

(……気配りの子……!)

 リリカは素直に感心した。宿の女将経由で皆に渡してもらう。

「おかみしゃん、おいちーです!」
「それはようございました。お嬢様、お代わりはいかがですか?」
「あたち、シュープほちい!」
「かしこまりました」

 リリカが元気よく言うので、女将もニコニコである。
 運ばれてきたのは、ジャガイモのポタージュ、蒸し野菜のサラダ、ステーキというこのあたりでは一般的に食べられている食事だ。
 公爵家の料理人にも負けない美味しさで、思わずポタージュをお代わりしてしまった。食べられなくなるのは、昼間で懲りたはずなのに。

「……むぅ」
「ステーキとお野菜は、僕が貰うね」
「こくおうへいかにたべかけわたちた……」
「捨てるのは勿体ないでしょう。それに僕、ちょっと足りなくてお代わり貰おうと思ってたからちょうどいいよ」

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