転生幼女と宰相パパは最強コンビ
 アークスと夜まで遊べる機会はそうそうない。子供な部分を発揮して、思う存分遊ぼうとしたら、横やりが入った。

「ふたりとも、そのあたりにしておきなさい」

 穏やかにふたりの間に割って入ったのは、イヴェリオだ。

「それ以上興奮すると、夜眠れなくなってしまうよ」
「そっか、わかった」
「あい、パパ」

 たしかに、宿の部屋ではしゃぎすぎたかもしれない。
 イヴェリオの言う通り、おとなしくしておこう。

「お嬢様、殿下。夕食の前にお着替えですよ」
「わかった」
「あい、マーシャ」

 夕食の前に、新たな服に着替える。
 寝間着まで持ってきているらしいので、本当にありとあらゆる事態に対応できるよう事前に準備をしていたようだ。
 食事は、それぞれの部屋に運ばれる。今日は、マーサも一緒に夕食だ。

「あのね、皆にこれをあげてくれるかな?」
「よろしいのですか?」
「うん。僕達、急に来ちゃったからね。窮(きゅう)屈(くつ)でしょう」

 本来、国王が宿泊する時には宿を一軒貸し切りにするそうだ。
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