転生幼女と宰相パパは最強コンビ
 イヴェリオに注意されてからはすぐ寝たが、逆にこの時間になって目が冴えてしまった。ごそごそと時計を見ると、真夜中である。

(……どうしよ)

 このままベッドで横になっていたとしても、眠気はやってきそうにない。少し、外の空気を吸ってきたら気が楽になるかも。

「トワ、よろちく」

 手が届かないので、トワを呼び出して扉を開けてもらう。
 そして、廊下に出たところでトワには一度戻ってもらう。呼び出したのは一瞬だから、数分後には呼び出せるはずだ。
 リリカも少しずつ成長しているのである。
 足音をさせないように、足を忍ばせて歩く。
 と、階段のところで上から声が聞こえてくるのに気がついた。

(ヴォルガさんの声だ)

 大使のヴォルガが、なぜ、こんなところにいるのだろう。
 普通なら寝ている時間なのに――って、人のことは言えないか。誰かと話をしている様子のヴォルガを見たくて、階段を上がって様子をうかがう。
 と、誰かがヴォルガと話をしているのが見えた。
 もう、話は終わったところらしい。
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