転生幼女と宰相パパは最強コンビ
 視線の高さを合わせて、イヴェリオはリリカの目を見つめる。なんだか恥ずかしくなって、リリカはもじもじとした。

「……ごめんなしゃい、パパ。ねむくなくなったの」
「――そうか」

 イヴェリオに手を差し伸べたら、イヴェリオはひょいとリリカを抱え上げる。

(……あったかいな)

 こうして抱きしめてもらうと、安心する。
 こうして、今回の人生でイヴェリオに会えたのは、幸福なことなのだろう。
 眠気なんてどこかに行ってしまったと思っていたのに、イヴェリオに抱きかかえられて横になっているうちに、ゆっくりと眠気が押し寄せてくる。

「パパ、だいしゅき」

 そうつぶやいたのは、イヴェリオに聞こえただろうか。でも、それを確認する余裕はなかった。


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