転生幼女と宰相パパは最強コンビ
 イヴェリオもアークスの親族にあたる。又従兄弟という関係だ。イヴェリオ自身にもアークスを守りたいという気持ちは大いにある。
 まだ十歳の国王を立てるのは不安だと、先代国王の弟が、反乱を起こしたこともあった。
 そういった国家の危機を乗り越え、なんとか新しい体制を整え始めたところだ。今も、アークスの執務室で、共に政務に当たっている。

「イヴェリオ、『闇の商人団』の件はどうなっているの?」
「拠点を殲(せん)滅(めつ)いたしました。誘拐されていた者は、すべて解放。ひとりをのぞき、家に帰すことができました」

 イヴェリオの答えを聞いたアークスは、首を傾(かし)げた。柔らかな銀髪が、さらりと揺れる。
 精霊と契約し、使役することができる精霊使いは珍しく、どこの国でも精霊使いを捜している。精霊から受ける恩恵は大きい。
 ただ、あまりにも若いうちから精霊使いを酷(こく)使(し)してしまうと、精霊との関係に破綻をきたすことも多いため、十歳を過ぎる頃に契約をするのが一般的だ。
 だが、そんな素質を持っている子供達が誘拐されるという事件が、アークスが即位した頃から起こり始めた。
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