転生幼女と宰相パパは最強コンビ
お腹が空いているのも、マーサにはしっかりばれたようだ。
リリカをベッドに横たわらせたマーサは、部屋の隅に用意されている湯を保温する道具の方に行き、ミルクの準備を始める。
「……子供のことはわからないが、あとは頼む」
「はい、お任せくださいませ」
部屋の扉を開いた『旦那様』が、肩越しにこちらを見る。
彼の表情が何を意味しているのかわからなかったけれど、茜改めリリカとして、この屋敷で生活していくことは理解した。
* * *
イヴェリオ・アストレイシアは、エステリア王国の若き宰相である。
若いにもほどがある。なにしろ、今年二十二歳になったばかりなのだ。
おまけに、国王陛下は十歳である――というのも、流行り病や後継者争いで、この国の重(じゅう)鎮(ちん)の大多数が命を落としてしまったのだ。
本来なら、まだまだ遊んでいたい年頃だろう。昨年両親を失ったばかりで、心細さも覚えているに違いない。だが、懸命に国王として立とうとしているところだ。
残された親族はごくわずか。互いに協力し合いながら、アークスを支えてきた。
リリカをベッドに横たわらせたマーサは、部屋の隅に用意されている湯を保温する道具の方に行き、ミルクの準備を始める。
「……子供のことはわからないが、あとは頼む」
「はい、お任せくださいませ」
部屋の扉を開いた『旦那様』が、肩越しにこちらを見る。
彼の表情が何を意味しているのかわからなかったけれど、茜改めリリカとして、この屋敷で生活していくことは理解した。
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イヴェリオ・アストレイシアは、エステリア王国の若き宰相である。
若いにもほどがある。なにしろ、今年二十二歳になったばかりなのだ。
おまけに、国王陛下は十歳である――というのも、流行り病や後継者争いで、この国の重(じゅう)鎮(ちん)の大多数が命を落としてしまったのだ。
本来なら、まだまだ遊んでいたい年頃だろう。昨年両親を失ったばかりで、心細さも覚えているに違いない。だが、懸命に国王として立とうとしているところだ。
残された親族はごくわずか。互いに協力し合いながら、アークスを支えてきた。