転生幼女と宰相パパは最強コンビ
「流刑地? 私を、流刑地に送るだと?」
「黙れ! 子供を利用して己の野望を満たそうとした者に、弁解の余地などない。この場で切り捨てられぬだけありがたいと思え!」
ベルザール王国の騎士達が前に進み出て、ヴォルガを取り囲んだ。
ヴォルガが何事かわめき続け、連行されていく。使者は、再びアークスに向かって深々と頭を下げた。
「陛下のご寛大なるお心に、深く感謝申し上げます」
「貴国とは、新たな関係を始められればいいと思っている」
広間の空気が、少しずつ変わっていく。緊張が解けて、代わりに安堵感が広がっていく。深々と一礼した使者もまた、部屋を出て行った。
「これで、おわったね」
「ああ、終わった」
リリカはイヴェリオを見上げた。
「たいへん、アーク、パパ! あたち、たいしぇつなひと、わしゅれてた」
「たしかに! 僕の執務室に行こうよ」
玉座から立ち上がったアークスが、リリカの方に歩み寄ってきた。こうして見ると、いつものアークスだ。ちょっと疲れているかも。
アークスの執務室に移動して、室内にいるのは三人だけ。ようやく少し、ほっとする。
「トワ、きて!」