転生幼女と宰相パパは最強コンビ
 リリカはイヴェリオの肩に頭を乗せ、小さく欠伸をした。緊張から解放された安心感が、急に眠気を呼び起こしたのだろう。

「パパ、ねむい」
「そうだろうね。早起きしたんだから。少し休もうか」

 イヴェリオの声は、今まで聞いたことがないほど優しかった。もう大丈夫だ。危険は去った。
そして、この人に、こんなにも愛されている。
 リリカは目をこすりながら思った。こんな幸せな気持ちは、前世でも今世でも、初めての体験かもしれない。


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