転生幼女と宰相パパは最強コンビ
裏を返してみても、差出人の名前はない。だが、大きさも揃わず、線がうねっているこの文字は、子供が書いたものに違いない。となると、これを書いたのはリリカか。
封筒を開き、中身を開いて目を落とす。
(……どこでこれを知った?)
真っ先に驚いたのは、記されていたのが『夜鳴草』の栽培方法であったこと。
魔力を回復させる薬を作る素材として非常に大切なのだが、今までは依頼して早朝に確保してもらうしかなかった。
採取の時間が夜明け前ということもあり、冒険者達もなかなか『夜鳴草』の採取だけでは引き受けてくれない。
他の依頼で野営をする必要があった時、たまたま側にあれば採取してもらえることもある。
そんなわけで、素材の入手が難しく、魔力回復薬が高価な傾向にあるのはしかたのないところだ。
だが、この栽培方法が成功すれば――。
(……昼間の間は、逆に魔力がありすぎるのはよくないのか)
それは、盲点だった。
今まで様々な栽培方法を試してきたが、昼の間は魔力を吸い取った方がいいと考えた者は一人もいなかった。夜鳴草の育成には、魔力を与えるのがいいとされていたから。
封筒を開き、中身を開いて目を落とす。
(……どこでこれを知った?)
真っ先に驚いたのは、記されていたのが『夜鳴草』の栽培方法であったこと。
魔力を回復させる薬を作る素材として非常に大切なのだが、今までは依頼して早朝に確保してもらうしかなかった。
採取の時間が夜明け前ということもあり、冒険者達もなかなか『夜鳴草』の採取だけでは引き受けてくれない。
他の依頼で野営をする必要があった時、たまたま側にあれば採取してもらえることもある。
そんなわけで、素材の入手が難しく、魔力回復薬が高価な傾向にあるのはしかたのないところだ。
だが、この栽培方法が成功すれば――。
(……昼間の間は、逆に魔力がありすぎるのはよくないのか)
それは、盲点だった。
今まで様々な栽培方法を試してきたが、昼の間は魔力を吸い取った方がいいと考えた者は一人もいなかった。夜鳴草の育成には、魔力を与えるのがいいとされていたから。