転生幼女と宰相パパは最強コンビ
声をかけると、トワが姿を見せる。あいかわらず、全体的にだらんとした姿である。
「おてがみ、パパよんでくれたみたい。ありがとうね」
そう言うと、トワは後ろ足で立ち上がった。前足をこちらに向け、しきりに上下させている。
「うんうん、ありがと!」
たぶん、こういうことだろうなと思いながら差し出された前足を取り、上下にぶんぶんと振る。
かと思うと、トワはそのままくるくると回り始めた。まるで、リリカとダンスをしているみたいだ。
「ははっ、たのちい!」
トワにこうして振り回されるのも悪くない――と、笑い声を上げたところで、ポンッとトワは消えてしまった。もう一分たったのか。
ぜいぜいしてしまった呼吸を整えてから、立ち上がる。ドミがちゃんとやっているか、確認に行こう。
階段を下りて、ぐるりと回る。アストレイシア邸は広大だから、ドミがいるところまでずいぶん時間がかかってしまった。
「ドミ! おちごとみしぇて!」
「……どうぞ」
言葉は短いが、にかっと笑ってくれたので、邪魔だとは思っていないはず。満面の笑みを浮かべると、白い歯が眩しい。
「これ、なぁに?」
「おてがみ、パパよんでくれたみたい。ありがとうね」
そう言うと、トワは後ろ足で立ち上がった。前足をこちらに向け、しきりに上下させている。
「うんうん、ありがと!」
たぶん、こういうことだろうなと思いながら差し出された前足を取り、上下にぶんぶんと振る。
かと思うと、トワはそのままくるくると回り始めた。まるで、リリカとダンスをしているみたいだ。
「ははっ、たのちい!」
トワにこうして振り回されるのも悪くない――と、笑い声を上げたところで、ポンッとトワは消えてしまった。もう一分たったのか。
ぜいぜいしてしまった呼吸を整えてから、立ち上がる。ドミがちゃんとやっているか、確認に行こう。
階段を下りて、ぐるりと回る。アストレイシア邸は広大だから、ドミがいるところまでずいぶん時間がかかってしまった。
「ドミ! おちごとみしぇて!」
「……どうぞ」
言葉は短いが、にかっと笑ってくれたので、邪魔だとは思っていないはず。満面の笑みを浮かべると、白い歯が眩しい。
「これ、なぁに?」