【完】オキナグサに愛を込めて
あれから2週間。
レンさんとその彼女との噂話には尾ひれがついて、ある事ない事言われるようになっていた。
……彼女は10個も年上のお姉さんで実は付き合って3年は経ってるんだとか。
「なんだか凄いことになってるね、噂話…」
放課後、帰り支度をしているわたしの元へ苦笑いのシホがやって来た。
『でも、本当にいるのかも。10個上の彼女……』
ボソッと呟いたわたしの声はシホの耳に届いたようで、
「そんなに不安なら確かめればいいじゃん」
『……え?』
「エマ!わたしは応援してるよ、レンさんとの事」
いつになく真剣なシホの表情に言葉に詰まる。