【完】オキナグサに愛を込めて


それから、1時間目の終わりを告げるチャイムが鳴り、シホと教室へ戻った。


───……「レンさんって特定の彼女作らないって噂だったのにどうしたんだろう」
「レンさんが水族館なんて想像できない」


未だにレンさんとその彼女の話題は尽きることなく、むしろどんどん広がってる気がする。


……あのレンさんが水族館にいたなんて、わたしも信じられないよ。


それに特定の彼女を作らない噂はわたしも知ってる。
だからこそ、レンさんの気まぐれで一時の幸せだって思うようにしている。




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