【完】オキナグサに愛を込めて
夢と現実
───……次の日。
「エマ大丈夫だったの!?」
登校してすぐ今にも泣きそうなシホが駆け寄ってきた。
『大丈夫だよ、シホありがとう』
「もう、びっくりしたよ…無事でよかった」
『心配かけてごめんね』
「わたしもエマのことちゃんと見てあげられてなくてごめんね」
お姉ちゃん失格だよねって、いつもはお姉ちゃんって言われるの嫌がるのにシホは自分のこと結構責めてるみたいだった。
『シホのせいじゃないよ、わたしが軽率だった……』
「そういや、なんでマサヤさんに拉致されたの?」
『わたしが最近よく話してる友達がそのマサヤさんだったの……』
「……えっ?」
シホは絶句してるみたいだった。