きっとこの恋は忘れない。

10話 夢に出てきた君

夢の中で、私はまたあの河川敷にいた。

夕焼けが空を染めていて、風が心地よくて──
そこに、満桜がいた。

「遅くなってごめんね」

そう言って、いつものように私の隣に座った。
でも、なんだか満桜の声が遠いし体も重たい。

「ねぇ、もう行かなきゃいけないの?」

私は無意識にそう問いかけていた。

満桜は少し困ったように笑って、「…わかんない」と答えた。

言葉の意味は分からない。でも、胸がぎゅっとなった。

あ、これ夢か。
ならこんなことも今なら言ってもいいよね。

「満桜、大好きだよ」


満桜は何も言わずに、私の頭をそっと撫でた。



と同時に目が覚めた。
時計を見ると9時過ぎだった

もうちょっと見たかったな。
夢でも満桜が出てくるとかめっちゃ好きじゃん!!

「柳田さんおはよう〜」

先生が病室に入ってくる

「今日の手術頑張ろうね」

「はい」

「朝ごはん今日食べられないの。ごめんね、あと30分後に手術だからね」

「分かりました」

「手術が終わっても前みたいに抜け出さないでね?ほんとに約束だよこれは」


「ははっ分かってますよ」

「そういう事だからねよろしく〜」

そう言って先生は出ていった

満桜は今何してるのかな?
すごく気になる。だけど今日はカーテンを締め切られていた。
LINEしとこうかな?てか今起きてるのかな、、

そう思う前に手は動いていた

「おはよう頑張ってくるね」

一言送信した



気づくともう手術の時間になっていた

「麻酔かけるね〜」


その一言で私は眠りに落ちた
満桜の笑顔を思い浮かべながら


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