幼なじみが連れてきた結婚相手がすごい俺様だった話
『望都子さん、充悟さんが高江さんにもよろしくって言ってます』
『あらそう。
じゃあ、ついでに、これ持って直接お礼を言いに行きなさいよ』
という展開は避けたい。
俺が今度よろしく言うから、お前は言うな、と思ってしまう。
「今、なにしてた?」
と話題を変えてみる。
「杏奈の勉強見てました」
「そうか。
俺は――」
俺は……なんて入れよう。
そうだ。
「家事をしようとしていた」
「すごいですね」
二人の間では普通に会話が進んでいたが、もし、杏奈が覗き見ていたら、
「『家事をしようとしてた』
『すごいですね』って、おかしいでしょうっ?
家事は普通にするものよ、おねえさまっ」
とか言い出して、ふたり一緒に正座させられていたことだろう。
『あらそう。
じゃあ、ついでに、これ持って直接お礼を言いに行きなさいよ』
という展開は避けたい。
俺が今度よろしく言うから、お前は言うな、と思ってしまう。
「今、なにしてた?」
と話題を変えてみる。
「杏奈の勉強見てました」
「そうか。
俺は――」
俺は……なんて入れよう。
そうだ。
「家事をしようとしていた」
「すごいですね」
二人の間では普通に会話が進んでいたが、もし、杏奈が覗き見ていたら、
「『家事をしようとしてた』
『すごいですね』って、おかしいでしょうっ?
家事は普通にするものよ、おねえさまっ」
とか言い出して、ふたり一緒に正座させられていたことだろう。