幼なじみが連れてきた結婚相手がすごい俺様だった話
 


 大浴場はさすが年代物と言った感じで、蛇口には白い湯の花がこびりついていた。

 お風呂から出ると、充悟が、
「ちょっと外を歩いてみないか?」
と言う。

 まだ明るいが、温泉街の通りにずらりと並ぶ提灯には灯りが灯りはじめていた。

「雰囲気あっていいですね~」

 晴乃たちが泊まっている宿は少し高台にあるので、提灯の灯る坂道を二人で歩いて下りる。

 浴衣姿の温泉宿の客たちのカラコロという下駄の音が響いていた。

 下にある橋に立ち、川風を浴びた。

 川原の近くに蒸気が上がっているところがある。
 源泉が噴き出しているところなのだろう。

 家族連れなどが集まっている。

「あそこで、温泉たまごとか作れるんじゃないか?」
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