不良先輩とさぼり魔の少女。
気になる

女子トーク


よく、恋愛漫画とか、恋愛小説とかで見る、恋。

その、恋がわかんなくて今このじょーきょー

「まっじでよくわからん。」

「どうしたー美零ー」

「萌乃、ぶっちゃけ恋ってなに?」

「それなすぎる」

「やっほ、悩める乙女たちよ」

「あ、まりりんせんせぇ」

この先生は、うちのクラスの副担任・まりん先生。通称まりりん先生。

「まりりん先生って恋したことあんの?」

まりりん先生めっちゃかわいいんだよなぁ。学生時代とかめっちゃモテてそう。

「えー恋したことあるよ〜?」

「えーやっぱり!どんな人?」

萌乃は食いついて、質問する。

「えーかっこいいよ〜爽やかイケメンボーイって感じ。」

うわぁ、まりりん先生好きそー。

「付き合ってた?」

「付き合ってたよ〜、というかまだ付き合ってるし。」

すご、めっちゃ付き合ってんじゃん。

「いいなぁ、私も彼氏ほしー」

思わず本心がもれる。

「えー?美零にはお相手がいるじゃん」

え?ん?いないよ⁉︎そんな人!

「えー、美零ちゃん、彼氏いたの〜?」

「いや、居ませんよ!?」

うん、私彼氏できた覚えないんだけど。

「え、海雲先輩と違うの?」

今、その名前聞きたくなかった…。

「違うってぇ〜。」

「案外、お似合いだと思うんだけどなぁ。美男美女で。」

「え〜あの、海雲くん?あの不良の?」

「そうそう!めっちゃ、美零と話してる時笑顔だよ?」

「それもう、確定演出じゃん!」

2人できゃっきゃっ盛り上がっている。そうなのかなぁ。いつも笑顔のように見える…

「私のことは置いといて、萌乃はどうなの?」

「えーすこーし気になる人だったらいるよ?」

「え?誰?誰?」

まりりん先生が興味津々に聞く。

「えー恥ずかしいなぁ、んー、一条先輩だよ。」

「だろうと思った。」

「え!?なんでわかるの?」

実は、萌乃は一条先輩と話してた時めっちゃ幸せそうな顔をしてた。

私と喋ってる時も結構幸せそうな顔をするけど、それとは違う幸せな顔をしていた。


「気になるってどゆこと?」

「えっとねぇ、好き!まではいかないけど、なんかドキドキするなぁって人かな。」

好き、まではいかないけどなんかドキドキする人…

蒼先輩。

すぐに、思いついてしまった。

「美零ちゃん、思い当たる人いるでしょ。」

「い、居ませんよ。」

なんでバレるの⁉︎これが先生の強さ…??

「まりりん先生、大丈夫ですよ、どうせ海雲先輩だろうし。」

なんでバレるのぉ。てか、なんで私認めてんの!!

「まぁ、応援してあげるよ。ね、先生?」

「そうだね、かわいい生徒の恋は応援しなければ!」

という、謎の2人のエールをもらって私は家に帰った。


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