【ピュア青春BL】幼なじみの君と、ずっとミニトマトを育てたい。
夕方、カフェでちょうどバイトが終わり、エプロンをハンガーに掛けている時だった。俺のスマホのバイブが鳴った。そしてスマホを確認した時に来ていたメッセージがこれだった。
俺は焦った。普段人に助けを求めたりするタイプではなかったし、助けてなんてよっぽど切羽詰まってないと送らないだろう。
電話を掛けてみたけれど、繋がらない。本当は直接話して事情を聞きたいけれど仕方がないから、どうした?と、文字を送る。
……
返事は来ない。急いで外に出て、自転車に乗った。とりあえずアパートの方向に向かおうかと曲がり角を曲がった時だった。曲がった瞬間、由希くんが、いた。
「由希くん!」
叫ぶと由希くんが俺の存在に気がついた。
「律くん……」
由希くんは泣きそうな顔してこっちを向いた。
「由希くん、どうした?」
「買い物帰りに律くんのカフェに迎えに行こうとしたら、迷子になっちゃって……」
「迎えに?」
「うん、だって、漫画ではよく彼氏さんが彼女さんを迎えに行くから」
由希くんは俺のために迷子に――?
由希くんにとって迷子は大変な出来事だったと思うけど、危険な事件に巻き込まれたんじゃなくて良かった。そして、恋人を意識し漫画に影響され迎えに来て迷子になるという一連の流れに可愛さが溢れ、胸の辺りがキュンと鳴った。
――由希くんが愛おしい。
俺は焦った。普段人に助けを求めたりするタイプではなかったし、助けてなんてよっぽど切羽詰まってないと送らないだろう。
電話を掛けてみたけれど、繋がらない。本当は直接話して事情を聞きたいけれど仕方がないから、どうした?と、文字を送る。
……
返事は来ない。急いで外に出て、自転車に乗った。とりあえずアパートの方向に向かおうかと曲がり角を曲がった時だった。曲がった瞬間、由希くんが、いた。
「由希くん!」
叫ぶと由希くんが俺の存在に気がついた。
「律くん……」
由希くんは泣きそうな顔してこっちを向いた。
「由希くん、どうした?」
「買い物帰りに律くんのカフェに迎えに行こうとしたら、迷子になっちゃって……」
「迎えに?」
「うん、だって、漫画ではよく彼氏さんが彼女さんを迎えに行くから」
由希くんは俺のために迷子に――?
由希くんにとって迷子は大変な出来事だったと思うけど、危険な事件に巻き込まれたんじゃなくて良かった。そして、恋人を意識し漫画に影響され迎えに来て迷子になるという一連の流れに可愛さが溢れ、胸の辺りがキュンと鳴った。
――由希くんが愛おしい。