【超短編】今更だけど。
初めての告白は幼稚園の年長だった。
僕はその時、他に好きな子がいたから、「ごめんね」と断った。
そしたら、葵ってば大泣きしちゃって、なんか、ほっとけなくて、そしたら、小学校はずっと葵と一緒にいた。
「えーくん、好きな子いるの?」
小四のときに、突然聞かれた。
「んー、いないかな」
「じゃあ、早く、葵のこと好きになってね」
僕は葵のことを女の子として見ることが出来なかった。
「ごめんね」