【番外編】イケメン警察官に2人ごと守られて。
数日後、美香奈と涼介は、弘信が勧めてくれた旅行会社に訪れ、フォトウエディングの打ち合わせを始めることになった。
ここで、二人の幸せな思い出が形になることに、美香奈は少し緊張しながらも、心の中で楽しみにしていた。

到着したその場所は、落ち着いた雰囲気で、ウエディングドレスがずらりと並べられているショールームだった。
美香奈は、目の前に広がるドレスの数々を見て、少し目を見張った。

「わあ……どれもきれい」

涼介も、少し照れたように言った。

「俺、こんなドレス、今まで見たことなかった」

美香奈はくすりと笑って、涼介に肩をつついた。

「そりゃ、普段は見ることないよね。でも、すごくキレイだよ、見て」

涼介は微笑みながら、美香奈の手を引いてドレスに近づいた。
プランナーがにこやかに二人に近づいてきて、まずは基本的な希望を聞いてくれる。

「さて、どんなドレスを選びたいですか?
シンプルで上品なデザイン、華やかなドレープがあるもの……お二人の雰囲気にぴったりのものをお選びいただけますよ」

美香奈はしばらく悩んでから、軽く肩をすくめた。

「シンプルなものがいいかな。でも、ちょっと華やかさもほしい……」

涼介は、美香奈の横顔をじっと見ていた。
その目は、少し優しげで、愛おしそうだった。

「美香奈、どんなドレスでも似合うよ。でも、君が好きなものを選んでね」

その言葉に、温かな気持ちが胸に広がる。
美香奈は照れながら、ドレスのラインをひとつひとつ見て回った。

「これ、どうかな?」

美香奈が指差したのは、シンプルでありながら、少しだけ光沢感のあるエレガントなドレスだった。
上品でありながら、柔らかなドレープがあり、しなやかなラインが特徴的だ。

涼介がそれを見て、うん、と頷く。

「すごくいい。美香奈にぴったりだよ」

プランナーが微笑みながら、そのドレスを手に取った。

「それなら、このドレスをお試しになりますか?」

美香奈は頷きながら、少しドキドキとした気持ちで試着室に向かう。

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