【番外編】イケメン警察官に2人ごと守られて。
玄関の扉を開けると、ふたりを迎えたのはほんのりと香る柔軟剤の匂いと、静かな日常の気配だった。
「ただいま」と小さく言った美香奈の声に、涼介も「おかえり」と優しく返す。
旅行の余韻をまとったまま、ふたりは靴を脱ぎ、並んでリビングに入った。
キャリーケースを端に置いて、ふぅっと一息。
「やっぱり、おうちは落ち着くね」と笑う美香奈に、涼介はその隣に腰を下ろし、彼女の肩にそっと頭を預けた。
「写真、全部良く撮れてたよな。あの青い空の下で撮ったやつも、夜の街でのショットも…」
「うん。奇跡みたいに綺麗だったよね」
ふたりの声は自然と柔らかくなる。
「リビングに飾ろう。フォトウエディングのも、旅行中に撮った何気ないのも。…それからアルバムにして、うちの親にも送ろうか」
そう言って、美香奈の髪に指を通す涼介の声は、どこまでも穏やかだった。
「うん、喜んでくれると思う」
美香奈は笑いながら、そっと涼介の手に自分の指を重ねた。
「…この幸せが、ずっと続くように、ちゃんと毎日、大事にしようね」
「当たり前でしょ。…俺、美香奈に一生分の“可愛い”貰った気がするもん」
「何それ、ずるい言い方」
そう言って笑う美香奈の頬に、涼介はキスを落とした。
部屋の静けさの中に、ふたりの甘い時間が、そっと息をしていた。
「ただいま」と小さく言った美香奈の声に、涼介も「おかえり」と優しく返す。
旅行の余韻をまとったまま、ふたりは靴を脱ぎ、並んでリビングに入った。
キャリーケースを端に置いて、ふぅっと一息。
「やっぱり、おうちは落ち着くね」と笑う美香奈に、涼介はその隣に腰を下ろし、彼女の肩にそっと頭を預けた。
「写真、全部良く撮れてたよな。あの青い空の下で撮ったやつも、夜の街でのショットも…」
「うん。奇跡みたいに綺麗だったよね」
ふたりの声は自然と柔らかくなる。
「リビングに飾ろう。フォトウエディングのも、旅行中に撮った何気ないのも。…それからアルバムにして、うちの親にも送ろうか」
そう言って、美香奈の髪に指を通す涼介の声は、どこまでも穏やかだった。
「うん、喜んでくれると思う」
美香奈は笑いながら、そっと涼介の手に自分の指を重ねた。
「…この幸せが、ずっと続くように、ちゃんと毎日、大事にしようね」
「当たり前でしょ。…俺、美香奈に一生分の“可愛い”貰った気がするもん」
「何それ、ずるい言い方」
そう言って笑う美香奈の頬に、涼介はキスを落とした。
部屋の静けさの中に、ふたりの甘い時間が、そっと息をしていた。