【番外編】イケメン警察官に2人ごと守られて。
喜びは分け合うものだから
結婚して少し落ち着いたころ、美咲はふと思い立ったように言った。
「たまには女子会しようよ!」
そうして、久しぶりに二人だけの女子会が企画された。
美咲は張り切って、たくさんのお菓子を抱え、美香奈の家を訪れた。
玄関のチャイムを鳴らしながら、大きな紙袋を両手いっぱいに持って、にこにこしている。
────「……でね、康太さん、夜間パトロールのときに迷子の子を助けたらしいの。
しかも、その子、康太さんの顔見た瞬間泣き止んだんだって!」
美咲が、顔をほころばせながら言う。
「へぇ~……。それはすごいね」
美香奈は、コーヒーを手に、ふわっと笑った。
「でね、後からその子のお母さんがすごい勢いでお礼言いに来て、
“優しそうなおまわりさんで良かったです”って……」
美咲は、嬉しそうに続けた。
「康太さん、顔真っ赤にしてたらしいよ? いつものあの飄々とした感じなのに」
「……うんうん、想像つく」
美香奈はくすりと笑った。
「しかもさ、最近ね、児童クラブに防犯教室で行ったんだけど、
康太さん、子どもたちに大人気でさー。“また来てね!”って制服引っ張られて」
「もう、康太さん引っ張られたまま教室から帰れなかったんだって!」
美咲が、笑いながら身振り手振りで話す。
美香奈も思わず吹き出した。
「そっかぁ……。いいなぁ、そういうあったかい話」
「え、神谷さんは? ないの?」
美咲に聞かれて、美香奈はちょっと考え込む。
「……涼介くんは、物騒な事件担当が多いから、
“ほっこりエピソード”ってあんまり聞かないんだよね」
「そっかぁ……」
美咲も、少し残念そうに呟く。
「だから、ほっこり警察官エピソード、もっと聞かせて?
警察官あるあるとかも知りたい!」
「たまには女子会しようよ!」
そうして、久しぶりに二人だけの女子会が企画された。
美咲は張り切って、たくさんのお菓子を抱え、美香奈の家を訪れた。
玄関のチャイムを鳴らしながら、大きな紙袋を両手いっぱいに持って、にこにこしている。
────「……でね、康太さん、夜間パトロールのときに迷子の子を助けたらしいの。
しかも、その子、康太さんの顔見た瞬間泣き止んだんだって!」
美咲が、顔をほころばせながら言う。
「へぇ~……。それはすごいね」
美香奈は、コーヒーを手に、ふわっと笑った。
「でね、後からその子のお母さんがすごい勢いでお礼言いに来て、
“優しそうなおまわりさんで良かったです”って……」
美咲は、嬉しそうに続けた。
「康太さん、顔真っ赤にしてたらしいよ? いつものあの飄々とした感じなのに」
「……うんうん、想像つく」
美香奈はくすりと笑った。
「しかもさ、最近ね、児童クラブに防犯教室で行ったんだけど、
康太さん、子どもたちに大人気でさー。“また来てね!”って制服引っ張られて」
「もう、康太さん引っ張られたまま教室から帰れなかったんだって!」
美咲が、笑いながら身振り手振りで話す。
美香奈も思わず吹き出した。
「そっかぁ……。いいなぁ、そういうあったかい話」
「え、神谷さんは? ないの?」
美咲に聞かれて、美香奈はちょっと考え込む。
「……涼介くんは、物騒な事件担当が多いから、
“ほっこりエピソード”ってあんまり聞かないんだよね」
「そっかぁ……」
美咲も、少し残念そうに呟く。
「だから、ほっこり警察官エピソード、もっと聞かせて?
警察官あるあるとかも知りたい!」