幼馴染に彼女ができたけどなんで私が嫉妬されてるの?
最終章 沙菜

幼なじみの不可解な行動

3学期2日目。
部活が終わり、荷物をとりに自分の教室に戻って驚いた。
女の子に囲まれて、なぜか私の席に蓮がいる。

何?どういうこと?

理解不能で、教室に入ることもできず、入り口に突っ立っていると、蓮が私に気付いた。

「よう」

よう、じゃないよ…。
蓮の目的がわからず、何も言えない。

「荷物、これだろ?」

蓮は机の横にかかっている私のカバンを手にした。
蓮の周りにいる女の子たちの視線が痛い…。
もう!何考えてるの!?

「時間潰しに付き合ってくれてありがとうな」

女の子達にお愛想振りまきながら立ち上がる蓮。

「沙菜、コートは?」

「え、ああ…」

私はやっと教室に入り、ロッカーからコートを取り出した。

「行こうぜ」

蓮は私のカバンを持ったまま女の子たちに手を振り、教室を出て行ってしまった。
なんというマイペース。
興味津々で私を見るクラスメイトたち。

「ねえ、あいつ何か言ってた?」

企みが恐くて、蓮と一緒だった女の子達に聞いてみた。

「え?うちの用があるから一緒に帰るんじゃないの?」

「なんのことだろう…?」

思わず呟いた後、自分の対応が間違っている事に気付いた。

「あ!思い出した!そうそう、そうだった。じゃあ、みんなバイバイ」

なんのことかさっぱりわからなかったけど、とりあえず合わせておいた方がいい。
教室を出て、蓮を追いかけた。
蓮は下駄箱のところで待っていた。
< 118 / 134 >

この作品をシェア

pagetop