幼馴染に彼女ができたけどなんで私が嫉妬されてるの?
「ねえ、一体なんなの?」

靴を履いてから、蓮に噛み付いた。

「とにかく、行こうぜ」

スタスタと歩く蓮。
どこまで自分勝手なのよ!
私の自転車のカゴに荷物を入れると、蓮は手を差し出した。

「な、なに?」

「自転車のカギ」

「乗っけてけって言うの?」

「いいから、カギ」

もう!何なのよ!
イライラしながら、カバンから鍵を取り出して解除した。
蓮は自転車を取り出し、サドルにまたがる。
まさか、乗り逃げするんじゃ…。

「何突っ立ってんだよ。乗れって」

「はい…?」

何と言いました?

「いいから、乗れ」

「な、なんでよ…」

本当にわからない。
まるで春に戻ったような感覚。
飛び乗ってしまいそうな自分を制して、精一杯警戒した。
だって、また傷つけられるのは恐い。

「少し聞きたいことがあるんだよ」

「じゃあ、ここでいいじゃない」

「あんまり周りに聞かれたくないんだよ」

「一体何?」

「あー!ごちゃごちゃうっせーな。いいから乗れ!」

「なんで命令されなきゃいけないのよ!」

「沙菜が強情だからだろ!」

ご…強情だぁ!?

「どっちがよ!
自分勝手!マイペース!風来坊!自由人!それから、えーと、ゴーイングマイウェイ野郎!」

ムカツクムカツク!
絶対に蓮の言うことなんか聞くもんか!
意地になっちゃうんだからね!!!
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