合縁奇縁
高学年の頃。

昴はすっごくかっこいい男の子に成長していた。

この頃は昴と同じクラス。


「湊、ちょっと待っといて、トイレ行ってくる!」


そう言って昴があたしから離れた。


「昴と同棲しとんやろ?」

「夫婦やな」

「やらし~」


いつものからかいだと思い、無視してランドセルを後ろのロッカーに取りに行こうとした。


「また無視かよ」

「なぁ」


一人の男の子があたしの腕を引っ張ってバランスを崩した。


ガタンッ...。


「.......った...」


あたしはロッカーに頭をぶつけた。


「きゃーっ!」


クラスに女子の叫び声が響く。

ざわざわとしだして、男の子たちも怯える。

生暖かいものがおでこから垂れる。

血だ。


「湊!!!」


隣のクラスから迎えに来てくれた玖音が走ってあたしにかけよる。


「お前ら...ええ加減にせぇよ」

「わざとじゃ...」

「うっさいわ」


玖音は男の子たちに蹴りを入れた。


「行くぞ湊」


あたしは保健室に連れて行かれた。

念の為、病院に行くことになった。


「ごめん、湊...」


病院の帰り、昴が言った。


「どうして昴が謝んのよ」

「俺が...」

「昴のせいじゃないでしょ」

「でも...」

「でもじゃない、いつもありがと」
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