この好きが本当になるまで ~腐れ縁の友人と嘘の恋を始めたら~
3. 両想いの可能性
医務室まで続く道を歩く明日香と慶介。一歩、また一歩と足を動かしているうちに、明日香は少し冷静さを取り戻した。
言われるがままに医務室に行こうとしていたが、頬を叩かれたくらいで行くのは大袈裟だろう。ようやくその思考に至る。
「ちょっと叩かれただけだから、医務室なんて行かなくて大丈夫だよ」
慶介の足を止めようとそう語りかけるも、彼は首を横に振る。なぜか自分の頬をトントンと指で叩いて示している。
「血が出てる。たぶん爪が当たったんだろう。消毒しておこう」
「えっ」
慌てて指で頬に触れる。その指を見てみても血はついていないが、軽く引っかかれたような感触があった。もう一度そこに触れてみると、傷口に触れているような痛みがある。
確かに引っかき傷があるようだ。
「じゃあ、消毒だけ」
明日香はそう答えて、大人しく医務室へと連れられて行った。
常駐していた看護師に手当をしてもらい、すぐに医務室を出る。
慶介は少し休ませてもらった方がいいと言ってくれたが、具合が悪いわけでもないのに、いつまでも医務室にいたら迷惑だろう。
その代わり、気持ちが落ち着くまでの間、休憩室で過ごそうということになった。
言われるがままに医務室に行こうとしていたが、頬を叩かれたくらいで行くのは大袈裟だろう。ようやくその思考に至る。
「ちょっと叩かれただけだから、医務室なんて行かなくて大丈夫だよ」
慶介の足を止めようとそう語りかけるも、彼は首を横に振る。なぜか自分の頬をトントンと指で叩いて示している。
「血が出てる。たぶん爪が当たったんだろう。消毒しておこう」
「えっ」
慌てて指で頬に触れる。その指を見てみても血はついていないが、軽く引っかかれたような感触があった。もう一度そこに触れてみると、傷口に触れているような痛みがある。
確かに引っかき傷があるようだ。
「じゃあ、消毒だけ」
明日香はそう答えて、大人しく医務室へと連れられて行った。
常駐していた看護師に手当をしてもらい、すぐに医務室を出る。
慶介は少し休ませてもらった方がいいと言ってくれたが、具合が悪いわけでもないのに、いつまでも医務室にいたら迷惑だろう。
その代わり、気持ちが落ち着くまでの間、休憩室で過ごそうということになった。