お断りしたはずなのに、過保護なSPに溺愛されています
翌朝。
ぼんやりとまぶたを開けると、病室内には誰もいなかった。
「……あれ……?」
視界はまだぼやけていて、静けさだけがやけに耳につく。
誰かの気配が常にあったこの空間に、今は自分だけしかいないことが、かえって不安を掻き立てた。
寝ぼけたまま、紗良はベッドの上で体を起こす。
起き上がるのも面倒で、片足だけをベッドから下ろし、サイドテーブルに置いてあったペットボトルに手を伸ばした。
その瞬間――
「……っ!」
頭の奥からぐわん、と大きな波が押し寄せてくる。
視界がぐにゃりと揺れて、天井と床が反転したかのようだった。
手が空を切り、小さな置き型の手元灯にぶつかる。
ガタン――と、思いのほか大きな音が病室に響いた。
「やば……」
言葉にならない声を漏らす間もなく、体が重力に逆らえず、ぐらついて崩れそうになる。
まるで何かに引っ張られているように、ぐるぐると世界が回る。
息苦しいわけじゃない。
でも、うまく息ができない。
浅く速くなる呼吸と、焦燥が胸を締めつけた。
ぼんやりとまぶたを開けると、病室内には誰もいなかった。
「……あれ……?」
視界はまだぼやけていて、静けさだけがやけに耳につく。
誰かの気配が常にあったこの空間に、今は自分だけしかいないことが、かえって不安を掻き立てた。
寝ぼけたまま、紗良はベッドの上で体を起こす。
起き上がるのも面倒で、片足だけをベッドから下ろし、サイドテーブルに置いてあったペットボトルに手を伸ばした。
その瞬間――
「……っ!」
頭の奥からぐわん、と大きな波が押し寄せてくる。
視界がぐにゃりと揺れて、天井と床が反転したかのようだった。
手が空を切り、小さな置き型の手元灯にぶつかる。
ガタン――と、思いのほか大きな音が病室に響いた。
「やば……」
言葉にならない声を漏らす間もなく、体が重力に逆らえず、ぐらついて崩れそうになる。
まるで何かに引っ張られているように、ぐるぐると世界が回る。
息苦しいわけじゃない。
でも、うまく息ができない。
浅く速くなる呼吸と、焦燥が胸を締めつけた。