お断りしたはずなのに、過保護なSPに溺愛されています
橘が病室のドアを静かに閉め、廊下に出ると、すでに一ノ瀬大臣の姿も、付き添っていた警護官たちの姿もなかった。
控えの椅子に立っていた紗良付きの警護官に軽く一礼し、橘はエレベーターへと向かう。
病院の外に出ると、夜風がふわりと頬を撫でた。
日中の緊張感がようやくほどけたように、肩の力が抜けていく。
──あたたかい風だ。
この数ヶ月、どれだけ張り詰めた空気の中で彼女と過ごしてきたかを思うと、今日のこの風さえ特別なものに感じられた。
控えの椅子に立っていた紗良付きの警護官に軽く一礼し、橘はエレベーターへと向かう。
病院の外に出ると、夜風がふわりと頬を撫でた。
日中の緊張感がようやくほどけたように、肩の力が抜けていく。
──あたたかい風だ。
この数ヶ月、どれだけ張り詰めた空気の中で彼女と過ごしてきたかを思うと、今日のこの風さえ特別なものに感じられた。