極上御曹司からは逃れられない運命でした
「お前まだ学生だったし我慢した。いろいろ」

その声があんまり艶めかしくてゴクっと固唾を飲んでしまう。

「食事に付き合わせて、隣り座って…」

あれはたまたまじゃなかったの…?

「送ってく車内でも、変な気起こさないように黙ってた」

嘘…

「あの時放っておけなかったのも、何かしてやりたいと思ったのも」

そんな事思って…

「こうして触れたいと思ったのも全部…」

だめ。
言わないで…

「お前が好きだから」

何かが音を立てて崩れていく。

「俺、自分の気持ちには鈍感で」

これ以上何を言うの…

「お前を抱いた時も、まだ気付いてなかった」

ならいつ気付いたの?

「凛花とランドリーで会って、お前が帰っちまって…」

あの時司輝は私の質問に答えられなかった。
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