極上御曹司からは逃れられない運命でした
そして電話を切って司輝を見る。

「ありがとう本当に」

「気にしなくていい。無事が一番だ」

そう言って頭を撫でられる。
優しい。

私は持っていた携帯をギュッと握る。

「あの…、司輝?」

「ん?」

なんだか今更で恥ずかしい。

「け、携帯の連絡先を…交換しませんか」

なんっじゃこの聞き方!

慣れてないにも程があるだろうよ!

「クククっ。ああ、喜んで」

そして無事に私のメモリーに司輝が仲間入りした。

"海堂 司輝"

かっけー。

なんかかっけー。

そしてパシャっとなんの前触れもなく携帯を操作する司輝の横顔をカメラに納める。

「おい、なんだよ急に」

「え? 司輝のアドレスの写真にするんだよ?」

「あ、そう。んじゃ俺にも撮らせろ」

そう言って連写モードで撮影される。

「ちょっと! 何で連写!?」

「クハハッ」

司輝は撮った写真を見て笑い出す。
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