極上御曹司からは逃れられない運命でした
「驚いた?」

「…ああ」

あれ?
なんか機嫌悪い?

「司輝…? もしかして着替えてきた方がいい…?」

「いや、いい。違う。ごめん、違う。そのままでいい。大丈夫」

ん?

「今日、那子さんとバッタリ会って…。司輝と中華食べに行くって言ったらヘアメイクしてくれるって」

「那子か…。なるほどな」

するといつものようにフッと笑う司輝。

司輝も相変わらず、高級ブランドのスーツをお洒落に着こなしていてとても素敵だ。

ついまじまじと見てしまう。

「穴開く」

横目でチラッと目が合って、その流し目がまた大人っぽくてドクンと脈打つ私の心臓。

バッと誤魔化すように窓の外を見た。

こんな格好してきたばっかりに、なんだか気持ちもフワフワしている気がする。

「待ち受けにする?」

私は気持ちを切り替えてわざとそんな事を聞く。

「いや。目に毒だ」

「何それ」
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