極上御曹司からは逃れられない運命でした
「最高だよ本当。最高の誕生日だ」
司輝が急にカミングアウトする。
「んええっ!?」
私は目が飛び出る程驚く。
「ククククッ。俺、今日誕生日」
「嘘…」
そんな…
「嘘じゃない」
「違くて!」
「ん?」
「私も! 私も今日誕生日!」
「はぁ? 早く言えよ!」
そして黙ってしばし見つめ合う。
「「はははっ!」」
そして少しの沈黙のあと、二人で声をあげて笑い合った。
なんて偶然なんだろう。
「凄い! 嘘みたい!」
「本当にな。誕生日おめでとう凛花」
そう言ってクルっとポジションを入れ替えられ額にキスが降ってきた。
「ふふ。司輝も。おめでとう30歳」
私は司輝の頬に手をかざしてニヤっと笑う。
「歳は言わなくていい」
やっぱり拗ねた。
「あははは!」
それでも笑う私を見て結局司輝も優しく笑ってくれて、また見つめ合うと磁石が引き寄せられるようにどちらから共なく口付けを交わした。