極上御曹司からは逃れられない運命でした
でもやっぱりまだ一緒にいたくて、俺は天気も良かったし星空が綺麗に見える場所に凛花を連れて行った。


「うわぁ! すごぉい!」

「ちょうどペルセウス流星群が見られるよ」

「あ! 今流れたよ!」

ははは。

はしゃいでる。

「綺麗…。私、大好きなの。星空見るの」

「そうなのか?」

「うん。星ってなんか神秘的じゃん」

「確かにそうだな」

「今見える星は、はるか昔の物で…」

そう言ってベラベラ話し始める凛花。
本当に好きなんだな。

にしても良く喋る。

そして凄い詳しい。

「でね、あれがさそり座で天の川と…」

星を見上げて指をさしながら目をキラキラさせて話す凛花。

「ククククッ」

可愛らしくて笑ってしまう。

「あ、ごめん。つい…」

「いや? 楽しいよ。続けて」

凛花の話しなら永遠に聞いてられるからな俺。

そしてしばらくして満足したのか、黙って星空を見上げる。

その横顔がとても綺麗でこめかみにキスを落とす。

凛花はそんな俺を見てクスッと笑うとまた空を見上げた。

毎年こうして誕生日を二人で祝って、流星群を見にこられたらいいな。

そう思ったのだった。

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