極上御曹司からは逃れられない運命でした
私を見て那子さんは笑う。

「はい。実は先日までフェニックスに住んでたので」

「フェニックス!? アメリカの!?」

「はい。向こうの会社にいたんですよ」

「通りで! そういう事か!」

「那子さんは今もあの店に?」

すると那子さんは首を横に振る。

「今はね、別な店舗で店長してる」

「凄い!」

「ここなんだ」

そう言って名刺を渡された。

「ここから近いですね!」

「うん! 凛花ちゃん。次は私の店に来てね! 絶対だよー?」

ツンツンとされる私。

「ははは。分かりました」

もうこうなったら断れない。

「ふふふ! それじゃごめんね仕事中に。まったねー!」

那子さんは笑顔で手を振って行ってしまった。
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