極上御曹司からは逃れられない運命でした
「あははは! 最高!」
笑い声がここまで聞こえるぞ。
「ククククッ、司輝。いい人見つけたじゃないか」
親父が二人きりになった俺に言う。
「そうだな」
本当にそう思う。
「凛花ちゃん、昔はいじめられてたんだろ? 那子に聞いたよ」
「…ああ。完全に妬みだけどな」
「これからはお前が守れ」
「言われなくてもそのつもりだ」
「あとは覚えてるな?」
「…ん」
「男のプライドは玄関に入る前に捨てろ。家では女の言うことだけ聞いておけ。それが一番平和に過ごせる」
聞き飽きたって程言われてきた。
「ん」
でも本当だなとは思う。
別にそこまで意識してるわけじゃないが、凛花の前では勝手にそうなる。
笑顔でいてくれるならなんでもしたくなる。