極上御曹司からは逃れられない運命でした
存在感が凄いな。

でも計算されたように、シンプルなドレスと髪型にこの大振りの豪華なピアスが合っている。

一体いくらしたんだか。

恐ろしくて歩けなくなると悪いので聞かない。

それにしても司輝ってお洒落なんだよなぁ。

「司輝ってお洒落ですよね」

「え? 司輝? ああ。まぁ、気は使ってるんじゃない?」

「那子さんもお洒落だし。私センスないから羨ましいです」

「あ、自覚あり?」

んげっ!
やっぱり気付かれてたか!

そうなのだ。
私は基本服さえ着れてれば良いくらいの感覚の持ち主だ。

一緒に暮らし始めてからは司輝がいろいろ用意してくれるようになったからまだいいけど。

「那子さぁーん」

私は那子さんに泣きつく。

「ふふふ。でも司輝楽しそうだけどね、凛花ちゃんの服選んだりするの。いいんじゃない? 任せておけば」
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